相続が発生した際に、多くの方が直面するのが「遺産」と、それをどう分け合うかという「分割」の問題です。
「遺産で揉めている」というお話を聞いても、「うちは大丈夫」と思う方も多くいます。
しかし、いざその時を迎えると、なかなかスムーズにいかないものです。
大切な家族の想いを守るためにも、この二つのテーマについて、少し掘り下げて考えてみましょう。
「遺産」と「分割」とは?

まず、遺産とは何でしょうか。
文字通り、亡くなった方が遺した財産のことです。
預貯金や不動産といったプラスの財産はもちろん、実は借金などのマイナスの財産も含まれることを知っているでしょうか?
この全体像を正確に把握するのが、分割協議の第一歩と言えるでしょう。
次に、その遺産を相続人でどう分けるかというのが分割です。
よく耳にするのは、「法定相続分」に基づいて分ける方法ですが、必ずしもそれ一択というわけではないのです。
被相続人の遺言書があれば、原則としてそちらの内容が優先されます。
遺言がない場合、または遺言の内容だけでは解決しない場合、相続人全員での話し合いとなる、遺産分割協議が必要になるのです。
家族の絆を守る相続

遺産分割協議では、感情的なしこりや、個々の事情が絡み合い、思うように進まないケースも少なくありません。
例えば、長年同居して介護を担った相続人がいる場合、単に「法定相続分で分けるのが公平なのか?」という疑問が生じることもあります。
これは、いわゆる「寄与分」の問題に関わってきますね。
また、特定の不動産を誰が引き継ぐか、現物で分けるか、換金してから分けるかといった具体的な方法論も、判断を迷わせる要因の一つなのです。
ご自身で手続きを進めようとすると、難しい言葉や内容、法的な知識の不足から、思わぬ落とし穴に気づかない可能性もあるでしょう。
協議がまとまらないと、家庭裁判所の調停や審判といった、さらに時間と労力がかかってしまいます。
後悔のない、納得のいく手続きをお手伝いさせていただきます!

円満な相続とは、単に財産を分けることだけではないはず。
それは、故人の想いを尊重し、残された家族がこれからも良い関係を続けていくための「区切り」をつけること。
もし、遺産の全容把握や、分割方法に少しでも不安を感じたら、一度専門家の意見を聞いてみることもおすすめします。
私たちが、皆様の状況に合わせた最適な道筋を探すお手伝いをさせていただきます。
大切なのは、『後悔のない、納得のいく分割を遺産に対して行うこと』。その一歩を、私たちと共に踏み出してみませんか?
